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「不思議だ」の日記

Assy(在導万創)のブログ。デザイナー見習いの作家です。小説と詩集と日記を書いています。

トロンの小説

トロンは、宇宙船の操縦士だった。
トロンには、ある一つの夢があった。
それは、宇宙を旅する中で、伝説の宝である、水晶玉「グレート・サファイア」を見つけること。
伝説の宝は他にも3つあって、それぞれ、「グレート・エメラルド」、「グレート・ルビー」、「グレート・パール」と名付けられていた。
この4つの宝を集めれば、地球を変えるようなとんでもないことが起きる。
トロンは、それを信じていた。そして、トロンは、今日も宇宙船を操縦していた。
◇◇
ここは、自由の星、ミネルバ・スター。
この星に、一人の少女が居た。名前をドロシーと言う。
ドロシーは、16歳の少女で、このミネルバ・スターで暮らしている。
ドロシーの夢は、いつか、天使のような翼を生やして、宇宙を旅すること。
そんなドロシーが、ある夢を見た。
ドロシーは、いつの間にか、天国のような場所に居た。
そして、そこで、天使メタトロンと恋をする。
2人は、天国の楽園で楽しいおしゃべりや、食事をした。
そして、いよいよキスだ、と思ったところで、夢は覚めてしまった。
ドロシーは、「なあんだ。夢か。チェッ」と思って、その日の朝、学校へと出かけた。
だが、ドロシーは、学校からの帰り道、ある指輪が落ちているのを見つけた。
綺麗なサファイアの宝石のついた指輪だった。
落ちていたのだから、自分のものにしてしまって良いのだと思ったドロシーは、「なんて私はラッキーなのだ」と思って、その指輪を持って帰ってしまった。
そして、家に帰って、指輪をはめてみた。
そうすると、なんと、夢の世界へともう一度行くことが出来た。
今度は、夢の世界では、自分も天使になっていた。
メタトロンは、「あなたの新しい名前は、ミカエルだよ」と言ってくれた。
そして、キスをする前に、「今度は、学校を越えて、裏山へと行ってごらん。現実の世界で、私と会えるから。」と言った。
そして、キスをした、その瞬間、また現実の世界へと戻ってしまった。
そして、今度は、指輪がどこにも無かった。
指輪の無いことにがっかりしたドロシーだったが、メタトロンの言ったことを覚えていた。「裏山に行けば、メタトロンと会えるのだ。」と思ったドロシーは、裏山へ行くことにした。
◇◇
トロンは、限界ギリギリまで、頑張っていた。
宇宙船を操縦する最高操縦士であるトロンは、今回ばかりは死ぬと思った。
トロンは、「これはやばい。もう、動力源のガソリン水素が、限界まで無くなっている。」と言った。ガソリンを補給するためには、あと100キロ宇宙メートルは飛ばないといけない。そこまで、持つ見込みが全く無かった。
トロンは、「どうしたものか。ガソリンが切れる前に、どこか別の惑星に飛べないか。」と言って、中央制御コンピュータとのやり取りに追われていた。
コンピュータ端末であるロボットは、「これでは、近くにある、先住民族の住んでいる惑星へ飛ぶしかありません。」と言った。
トロンは、「そこへ行こう。着陸は大丈夫か?」と言った。
ロボットは、「大丈夫な可能性は50%です。この星は、ミネルバ・スターと言う名前です。」と言った。
トロンは、「仕方ない。その星で何とかするしかない。」と言った。
そして、ミネルバ・スターを目指して、一気に宇宙船は落ちて行った。
トロンは、「なんとか上手く行ってくれ!頼む。」と言って、死を覚悟しながら、ロボットに操縦を任せた。
◇◇
ドロシーは、学校を越えて裏山へと向かった。
裏山で、一つのバッグを見つけた。「落とし物だろうか?」と思って、そのバッグを見ると、中に、一つの地図があった。
地図には、「この先に伝説の宝石あり」と書かれていた。
そして、その地図を良く見ている瞬間、空の上の方から、轟音が聞こえてきた。
ドロシーは、「何だろう?戦争?ミサイル?逃げなくちゃ」と思ったが、逃げる方向がどちらか分からないままに、空から結構な大きさの宇宙船が降ってきた。
ドロシーが、気が付くと、そこには、ドロシーより年齢が少し上ぐらいの男の人が立っていた。
ドロシーが、「誰ですか?」と聞くと、トロンは、「いや、そんな大したものではありません。私の名前はトロンと言って、宇宙船の操縦士なのです。ただ、途中でガソリンが無くなってしまって、この惑星へとやってきました。私の故郷は地球と言います。」と言った。
ドロシーが、「トロン?なんてこと。メタトロンね!」と言うと、トロンは、「いや、違うのです。メタ、という名前ではないのです。それから、あなたの名前は?」と言った。
ドロシーは、「私の名前は、ドロシー。あなたと、夢で会ったのを、覚えています。」と言った。
ドロシーは、「あれ?そういえば、あの指輪はどこ?サファイアの指輪が無くなってしまった。」と言った。
トロンは、「それより、あなたの持っている、地図は何ですか?」と言った。
ドロシーは、「あ!見つけたわ!この指輪よ!」と言って、バッグの中から指輪を見つけた。
それを見て、トロンもびっくりした。「うわあ!グレート・サファイアだ!」と言った。
トロンは、ドロシーから見ると、夢に見たメタトロンだった。そして、ドロシーが見つけた指輪は、トロンから見ると、グレート・サファイアだったのだ。
トロンは、「その地図も見せてください。」と言った。トロンは、「ああ!これは、宇宙マップだ。このアイテムが存在する、宇宙の広大な星たちを示している。おそらく、グレート・ルビーや、グレート・エメラルドの場所を示しているのだ!」と言った。
トロンは、「この星に、ガソリン水素はありますか?」と言った。ドロシーは、「あると思います。良く、宇宙船の実験を学校でやっていますから。」と言った。
ドロシーは、「この指輪、もう一つありました。もう一つの方にも、グレート・サファイアと言う宝石がついています。一緒につけてみますか?」と言った。
トロンは、「この指輪で、夢の世界に行けるのですね。」と言った。
そして、2人は、一緒に指輪をつけて、夢の世界に行った。
◇◇
トロンとドロシーは、夢の中で、ある女神と出会った。
トロンは、「あなたは誰?」と言った。
女神は、「わたしの名前はラファエル。あなたがたは、これから、運命の旅に出かけるでしょう。」と言った。
トロンは、「もしかして、宇宙へと宝石を見つける旅へ?」と言った。
ドロシーは、「それ、私もついて行って良いかしら?」と言った。
ラファエルは、「長い旅になるでしょう。でも、あなたがたの力で、地球は平和になります。」と言った。
ラファエルは、「その前に、あなたがたに見えない翼を与えます。」と言った。
それから、夢は終わった。
夢が終わって、2人はすぐに気が付いた。なんと、二人の背中に、天使の翼が生えていた。
◇◇
トロンは、ガソリン水素を調達して、すぐに裏山のロケットに補充した。
そして、ドロシーは、「旅に出るのでしょう?」と言った。
トロンは、「もしかして、一緒に来たいの?」と言った。
ドロシーは、「そうに決まっているでしょ!」と言った。
そして、2人の長い旅が始まった。宝石を見つける旅だった。